子どもと一緒に森へでかけましょう ~ようこそ森とオーロラの世界へ

ご参加くださったみなさまへ
本日は秋の一日、お楽しみいただけましたでしょうか?
ご参加ありがとうございました。
盛りだくさんの内容で、皆様から大変ご協力をいただいたにもかかわらず
終了時刻がやや遅れてしまい申し訳ございませんでした。
活動の中でのみなさまの表情や、いただいたアンケートなどを拝見して
スタッフ一同、大変嬉しく思っております。
本当にありがとうございました。

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「子どもと一緒に森へでかけましょう」
まず久万高原天体観測館で、世界が認める中村彰正さんの星の解説から始まりました。
そして、写真家松本紀生さんのフォトライブへ。

松本さんは私たちが大切に伝えたい「センス・オブ・ワンダー」の朗読箇所を
ご自身の写真に重ねて用意してくださっていました。
今までは、朗読を耳で聴いていただくだけでしたが、参加者の方々には
より深く言葉を感じていただけたと思います。

そしていよいよ、松本さんのフォトライブ
「くまこうげんへようこそ」
この1行が真っ暗な画面の真ん中に写し出されました。
事前に、小さなお子さんも多いとお知らせしていました。
会場は久万高原。
松本さんは私たちがお招きしたゲストですので、久万高原へようこそという
必要はないのですが、この一言に、松本さんのhospitalityと
どんなに有名になっても、フォトライブに参加してくれる一人ひとりの方を
大切にする心を感じました。

アラスカの大自然の中で、厳しい環境に耐えながら、ダイナミックな写真を撮る松本さんが
こんなにも、優しくすぐ近くで親しく接することができる人であることがとても嬉しく思いました。
きっとみんなとても嬉しいのでしょう。

午後は、面河山岳博物館へ移動して、まずは博物館内で学芸員矢野真志さんの展示の説明を聞き
フィールドワークに出ました。

AB2班に分かれて、東雲短期大学教授松井宏光先生の植物解説を聴きながら歩くグループと
矢野さんの昆虫の話を聴くグループに分かれて出発しました。

中間地点で、矢野さんから土壌生物についてのお話を全員で聴きました。
台所で使う水切りかごを使って、落ち葉を集めてふるいにかけ
下に溜まったものを、シーツの上に出してみると、いろいろな虫が現れました。
彼らが、落ち葉を分解して土にしていることを、実際に、落ち葉を掻き分けて
土に近づいた落ち葉を見せていただきながら、実感しました。
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松井先生は、参加者の誰よりも少年の心をお持ちで、先生ご自身が
自然を楽しんでおられる姿に、すっかり、植物に魅了されました。
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虫というとちょっと苦手そうなママや子供たちも、矢野さんのレクチャーに
興味津々、いつのまにか平気で虫を触るようになっていました。
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私がこの活動で一番伝えたいこと・・・
それは、私たちを取り囲む全てのものが、循環し、協調し、支えあって存在することです。
決して人間だけが頂点に立って生きているのではないこと・・・

松本さんは、著書の中で、
産卵を終えたサケは1週間ほどで命尽きてしまう。
でもそれは終わりじゃない。サケは、「クマの食べ残し」や「鳥のふん」に
姿を変えて森に運ばれ、今度は森の大事な栄養分になるんだ。

と書かれています。

中村さんは、遠く離れた宇宙で輝く星と人について
松井先生は、植物を知ることで人と自然との距離を
矢野さんは 昆虫が環境の中でどのように働いているかを

今日の贅沢な贅沢な講師陣は、私の思いをお伝えするまでもなく
命のリフレインについて、それぞれのご専門の立場から、参加者の皆さんの
心に深く届けてくださいました。

受付開始からすぐに定員に達したこのイベントですが
すぐにお申し込みをくださった皆さんですから、とてもいい雰囲気で
参加者、講師、スタッフの心が共鳴して、すばらしい秋の一日になりました。

私たちは、子どもたちを取り巻く大人たちへの環境教育を目指しています。
何も知らないから、面倒だから、と子どもたちを自然の中につれていかない大人が
増えていますが、まずは大人が自然に親しみ、自然を好きになってほしいと願っています。
知識は、スペシャリストにきけばいいのです。
まずは、自然の中で楽しみましょう!

リハーサルで投影された松本さんの映像を写真に撮りました。
著作権に触れないよう、小さくして、ブログで紹介してもいいですか?
とお伺いすると、いいですよ~
大きくても、大丈夫、どれでも。と。
ですので、みなさんにも一部、ご紹介を・・・
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松本紀生オフィシャルサイト
久万高原天体観測館HP
面河山岳博物館HP

井上

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