小松正史先生をお招きしてのレクチャーコンサート
お帰りになる方々がわざわざ「来てよかった」
「素晴らしかった」「コンサートだけ、レクチャーだけでも
十分満足できるものだったのに、両方があり、サプライズがあり、本当にありがとう」と
声をかけてくださってお帰りになりました。
降りしきる雨の中、申し込みされた方全員がお越しくださいました。
勤務を終えて、ステージ用のギターを抱えて駆けつけてくださった
長浜高校水族館顧問で理科担当教諭の門田将和先生と河野真紀子さんの
朗読でスタートしました。
雨や事故渋滞で遅れておられる方が複数いらっしゃったので
門田先生から長高水族館のご紹介をしていただきました。
その時に熱心にお話を聞くみなさんの姿勢を見て
今日は素晴らしい聴衆に恵まれたと、とても嬉しく思いました。
小松先生の音のレクチャーは
アカデミックで専門用語を使いながらも平易な言葉で説明してくださったので
とても分かり易い内容なのに、今まで聞いた事も考えたこともないことに
気づかせていただけるものでした。
「意識」や「感覚」など、今まで持っていたものが自分の環境の中で
はっきりと変わっていることに気づきました。
同じ自分なのに、昨日の自分とは違う自分。聞こえてくるもの
感じるものが違っている・・・先生のご講義を受けられる学生さんたちは
幸せだなと思いました。
これを書いている私のまわりでは遠くに雨の音、すぐ近くに扇風機の機械音
たぶん昨日の私にはそれしか聞こえなかったと思いますが
扇風機の風が作り出す「幽けき(かそけき)」音に耳を澄ませていました。
昨日まで気づこうとしなかった音を意識することで、
自分が持つ五感を意識し、身の回りがより豊かになったように思います。
コンテンポラリーダンサーの夢花さんとの
即興コラボレーションも素晴らしかったです。
開演前に夢花さんが先生に「満天の星が煌めくような」というイメージを
伝えておられましたが、小松先生の即興演奏は本当に満天の星空が煌めくような
素敵な演奏でした。ピアノとダンスがぴったりとフェードアウトして
私の急な思いつきで実現したコラボレーションは大成功でした。
忙しい中で集まって骨身を惜しまず活動してくれる
「森のこころ音」メンバーと共有する時間は人生の中で宝物のような時間です。
最後になりましたが、今日、この場所、この時間を共に過ごすことができた皆様に
心からの感謝をこめて、お礼を申し上げます。(井上)