火おこしから学ぶ自然教室
松山市都市環境学習センター主催「火おこしから学ぶ自然教室」に
親子で参加してきました。
松山市考古館のスタッフの方もお手伝いくださり、マイギリ式の道具を使って火をおこすことで、
古代人の苦労や知恵を学びました。
講師は、松井宏光先生です!今回も、とても楽しい企画をご用意くださいました。
教室開始前に先週のシンポジウムのお礼をかねてご挨拶に行ったら、
いつものあの少年のような目でお話を始める松井先生。
この日もいきなり笑わせてくれました。先生が天然なのか、
意図的に笑わせようとしているのか未だわかりません(笑)
でも、とにかく、偉い人ほど偉そうにしないというお手本のような方です。
さあ、いよいよ自分たちで火をおこします!
スタッフの皆さんの指導のもと、子どもたちもちゃんと道具を使います。
子どもも大人も、この不思議な道具に興味津々。
この日は気温が低く、雨が今にも降りそうな状況だったので、
なかなか火種が出来ず、いつもよりちょっと時間がかかりました。
やっとできた小さな小さな火種を大事に、おがくずの中に移動させます。
火が消えないか冷や冷やしました。まるで産みたての赤ちゃんを抱っこするような感じ。
おがくずに無事火が移ったら、七輪に移動させます。
そして、内輪で空気を流し込み、火を大きくしていきます。
おこした火を使って、焼きバナナのチョコレートがけ、マシュマロリッツサンド、
果汁で描いた絵のあぶり出しなどを楽しみました。
そういえば、あぶり出しって小学生の時によくやったな~。
確か、宝探しの地図を描いたこともありました。
七輪で焼いていい具合に解けたマシュマロを、リッツ(クラッカー)に挟んで
食べるととってもおいしいのですね~ 松井先生、ナイス企画です!
これにチョコレートを挟むと一層美味しいそうです。「サモア」といって
アメリカやカナダでは、バーベキューの定番として人気メニューなのだそう。
今はボタン一つで簡単に、温かさや火が手に入る時代ですが、
昔は火を起こすのも一苦労だったのですね。身を持って体験しました。
エネルギーの大切さを学ぶよい機会となりました。
私が子どもの頃は、火は身近なものでした。
祖母の家には、五右衛門風呂や七輪、釜戸などがあったし、
冬には庭で焼きイモをしたりしたものです。
火の管理は子どもの役割でもありました。
今は、マッチに火をつけられない学生も多いとか。
火は有難いエネルギーであるとともに、危険なものです。
危険ゆえに、その取り扱いを教えておかないといけないな、と感じました。
親子で楽しみながら自然やエコについて考えた一日でした。
みすず