水族館へ行こう リレーインタビュー

2015年12月17日

毎年、年間2,3回、お邪魔して、部員さんたちと交流したり
訪問された方々に門田先生のギターと共に、河野真紀子さんの朗読を
聴いていただいてきましたが、今回初めて、部員さん一人一人の声を
訪問者の方にご紹介する、「リレーインタビュー」を計画しました。
その際に、生徒さんたちに「センス・オブ・ワンダー」の中で
好きなところを選んでいただきました。
学業と部活で忙しい生徒さんたちに負担をかけるのではないかと心配しましたが
ちゃんと本を読んで、それぞれの学年で一番好きなところを選んでくれました。
朗読までは、恥ずかしいだろうと思っていましたが、それも臆せず
堂々と朗読してくれました。
3年生は、海辺にロジャーを連れて行くところを選びました。
選んだ理由は海辺というロケーションであったことと、
ロジャーの「ここに来てよかった」という言葉が好きだったそうです。
長高水族館へ来た子ども達にも「ここに来てよかった」と思ってもらえたら
嬉しいと、はきはきと話してくれました。
1年生は、私たちがいつも朗読する、センス・オブ・ワンダーとは、何かという
大切にしている部分を。
2年生は、この本の最後のしめくくりの部分
「自然にふれるという終わりのないよろこびは、けっして科学者だけのものではありません。
大地と海と空、そして、そこに住む驚きに満ちた生命の輝きのもとに身をおく
すべての人が手にいれられるものなのです。」を。
センス・オブ・ワンダーを知っていましたか?という質問に
「高校に入るまでは知りませんでした。みなさん(私たち)が来てくださっていたので知りました。「センス・オブ・ワンダー」好きです。」と答えてくれました。
私たちが伝えられるのは、ほんの少しの方々へ、かも知れません。
でも、ここの部員のみなさんは将来、それぞれが今学んでいることを生かした進路を目指しているそうです。
彼らの心に蒔かれた「センス・オブ・ワンダー」の種が
いろいろなところへ広がり、そこを訪れる子ども達の心にまた種を蒔いていかれたら
小さな小さな活動でも、いつかたんぽぽの綿毛のように人のこころに優しい種を
飛ばしていくことができる・・・そんな嬉しい実感をいただきました。
水族館部の活動を通して、これほどまでに成長していくのかと目を見張りました。
顧問の門田先生も、生徒さんたちの堂々とした発言に驚き、また嬉しそうになさっていました。
同時に演奏会をしていた吹奏楽部の演奏も毎年聴かせていただいていますが、
2年前は6名でのスタートでしたが、今年は27名、演奏も格段に上達していました。
愛媛県立長浜高等学校は生徒数減少のため、存続の危機に瀕しています。
しかし、この学校のように、地域と密着して、一人一人の生徒を丁寧に大切に
育てることができる小規模校こそ、大切に存続させて欲しいと思います。
道路が少々でこぼこでも、未来を担う子ども達の教育にこそ私たちの税金を
使って欲しいと心から願いました。
写真掲載等、許可をいただいております。